猫用品 脱走対策

猫が脱走した時の対処と予防策5選

アビイ

30年間、常に動物たちと暮らしています。 動物看護専門学校卒。 愛玩動物飼養管理士、トリミングの資格を所持。 動物病院で看護師として勤務経験あり。 今はMIX犬(トイプードル×ヨークシャーテリア)、猫(アビシニアン)、熱帯魚たちと暮らしています。 今まで、ウサギ、ハムスター、金魚、メダカ、カエルも飼ったことがあります。

猫を飼う上で注意したいこと。それは「脱走」です。私にも経験があります。脱走したときは血の気が引いてしまいますよね。私が行った対策をもとに詳しく説明していきます。

脱走してしまった!

近所を探す(自宅の半径50m程度)

完全室内外の猫であれば知らない世界が広がっているので遠くへは行かないことが多いです。ただ、何かに驚いたり、野良猫のテリトリーに入ってしまうと逃げ出して遠くに離れてしまう可能性があります。

脱走直後は猫はうれしくて逃げる可能性が高いですが、遠くへ行かないようにすぐに見守ることがとても大事です。

狭くて暗い場所を中心に探してみましょう

  • 自動車の下
  • 路地
  • 植え木
  • 排水溝、側溝
  • 室外機の下などの狭い場所
  • 屋根、木の上

近所の狭い場所や屋根の上など探してみてください。

「お家はここだよ」とアピールする

  • いつでも戻ってこられるように玄関や窓を開けておく。
  • フードやおやつを入り口に置いておく。
  • 本人の使った猫砂をおく

野良経験がある子は比較的戻ってくることが多いです。

我が家の先代猫は野良経験がありません。何度か脱走しましたが大体その日のうちに家の敷地内に戻ってきてました。最長で2日間出たこともありますが同様に敷地に戻ってきました。

警察・保健所・動物病院へ連絡する

迷子の届け出をしましょう。
運が良ければ、保護されていたり何かしら情報が得られたりするかもしれません。また届けを出すことで特徴の似た子が現れると連絡をくれます。

脱走後の捕まえ方

焦る態度は禁物!!

猫は脱走時間が長ければ長いほど緊張状態になっています。
大好きな飼い主さんでも逃げてしまうことが大いにあります。
間違っても大きな声を出したり走って追いかけては絶対ダメです。


経験者なので焦る気持ちは十分にわかりますが、ここは落ち着いて、優しく名前を呼んであげて下さい。

低い姿勢で少しずつ近づく

威圧感を与えないよう低い姿勢ですこーしずつ近づきましょう。
おやつを持っているとより◎。猫の近くに置きます。落ち着きを取り戻すまで待ちます。
手からもおやつを食べそうなら試してみてください。そのままキャリーへ入ってもらいましょう。バスタオルや洗濯ネットでくるんでもOKです。

私の場合は《おやつを手から食べてもらい、その瞬間抱き上げる。》
《おやつを見せ、ドアの開いている玄関におやつを投げ入れ、猫が家に入ったらドアを閉める。》などで対処していました。
ただ、素手で抱き上げることはお勧めしません。いつもと違う精神状態の猫ちゃんなので、慣れた飼い主さんでも大けがをすることもあります。

脱走後のケア

無事にお家に帰ったらケガ、皮膚状態など全身観察してください。また、その後の食餌量は排便排尿状態も変わりがないか確認してください。
もし、いつもと違う状態があれば動物病院へ行きましょう。

そもそもなぜ脱走するの?

好奇心が強い

猫は好奇心の強い生き物です。窓の外には鳥や虫など興味をそそる生き物がたくさんいます。

発情期

知り合いのねこちゃんは避妊手術をしておらず、発情期になると脱走を試みていました。

実際に脱走して帰って身ごもっって帰ってきました。その赤ちゃんを我が家で引き取ったこともあります。

ストレス

環境が合わない、地震などの災害で「この場から立ち去りたい。」と思えば当然出たがります。

元野良猫

元野良であれば外の状況をよく知っています。たまにはハンターになりたい気持ちが出てくるのかもしれません。

脱走ルートを知る

玄関

調べてみるといちばん多いのは「玄関」からの脱走のようですね。外出時や帰宅時に注意。また宅配便や急な来客時は油断しがちです。

次に多いのが。うちは窓からの脱出がほとんどでした。猫自身が網戸を自分で開けたり、網戸を破いて脱走することが多かったです。また私がうっかり網戸ではない方の窓を開けてしまったこともありました。

ベランダ

網戸対策をしていても、洗濯物干し、取り込み時を狙っていました。特に布団干しや布団カバーなど大物を取り込んでいる時に油断してしまうことが私は多くありました。
先代猫は2階のベランダでも3階のベランダでも脱走しました。脱走ルートを自分で見つけ出し、迷いなく下界へ降りていきます。

でも自分で2階、3階に戻ってきたことは一度もないよ。

キャリーバック

通院やトリミングなど、キャリーバッグでのお出かけ時も注意。ミャーミャーと必死で鳴いているとつい撫でてあげようと開けてしまいますよね。

予防策

ゲートや柵を設置する

物理的に通行止めにしてしまいます。

100均の突っ張り棒、ワイヤーネット、結束バンドで作る方もいられるようです。
ジャンプ力があまりない子は人間のベビーゲートで対応できる場合もありますね。

ベランダにも柵やすだれ、ネットなどを取りつける。

来客時は抱っこしてから玄関を開ける

とっさの時はこれが間違いないですね。ただ、宅配の受け渡しで荷物をもらったり、印鑑を押す際に体勢が崩れがちなので注意です。

ロックをかける

品質はわかりませんが100均にも売っています。

うちは今、二世帯住宅で猫は二階に住んでいます。二階の玄関?というか二階のドアも鍵付きにして予防しました。

ドアノブにジャンプして自分で開けようとするのでドアノブ傷だらけです。

隔離する

ベランダを行き来する時はその部屋に入れないようにドアを閉める。別の部屋に移動してもらう。
うちはキャットドアに一時的にフタをしていました。

忙しかったり、急いでいると普段ならしている予防対策もついつい疎かにすることも・・・。
私はベランダの窓の開閉時に脱走されることがほとんどでした・・・。

ストレスを与えない

キャットタワーなどねこちゃんにとって落ち着ける場所を作ってあげましょう。相性の合わない他の猫がいる場合は特に落ち着ける場所の確保が必要です。

万が一の為に

対策を講じても猫ちゃんの脱走を100%防ぐことは難しいかもしれません。(実際、我が家でも大人は気を付けても子供たちが出してしまったこともあります。)
万が一の為に備えておきましょう。

マイクロチップ、首輪に迷子札をつけておく

マイクロチップは2022年6月からペットショップやブリーダーは義務化になりました。飼い主さんは努力義務となっていますが、近い将来、義務化になるのではと思います。

首輪は飼い主の目印になります。また少し離れていても見つけやすくなります。迷子札をつけていれば見つけた方が連絡してくれるかもしれません。

ワクチン接種・避妊去勢手術をする

すべての感染症を防げるわけではありませんが、感染症のリスクは減ります。
ワクチン接種はしておきましょう。

繁殖の予定がない場合は避妊去勢手術を検討してください。発情期は脱走欲求が高まります。
また、ほかの病気のリスク、マーキングなども減ります。 

まとめ

猫はせまーい所もすり抜けますよね。日頃から予防対策をして、脱走してケガや感染リスクなどを防ぎましょう。

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