犬猫の水分量について

犬,猫の水分量と飲み方について

アビイ

30年間、常に動物たちと暮らしています。 動物看護専門学校卒。 愛玩動物飼養管理士、トリミングの資格を所持。 動物病院で看護師として勤務経験あり。 今はMIX犬(トイプードル×ヨークシャーテリア)、猫(アビシニアン)、熱帯魚たちと暮らしています。 今まで、ウサギ、ハムスター、金魚、メダカ、カエルも飼ったことがあります。

犬と猫に必要な水分量はどれくらい?

哺乳類は水分が不可欠です。体内の水分は60~80%と言われており人間も犬猫も同様に必要です。
必要な水分量はDER(1日エネルギー要求量:kcal/日)とほぼ等しいとされています。
DERの他にも色々な計算方式がありますが、難しいので表を参考にしてください。

体重kg
2190㎖140㎖
3260㎖190㎖
4320㎖240㎖
5370㎖280㎖
6430㎖320㎖
7480㎖360㎖
8530㎖400㎖
9580㎖440㎖
10630㎖470㎖
15850㎖
201060㎖
251250㎖
301440㎖
351610㎖
401780㎖

~環境省~飼い主のための ペットフード・ガイドライン

猫の方がちょっと少ないの?

猫の先祖は砂漠で暮らしていたので、最小限の水分で生きていけるように順応したためですね。

猫の場合、体内の水分を失わないように、濃いオシッコをします。もともと猫は少ない水分量でも生きられるような体の作りになっていますが、尿路疾患、腎臓病にかかる子が非常に多いです。

◆水をいつもより多く飲み始めたら要注意!

それぞれ個体差はもちろんあります。季節や活動量によっても変化があります。
普段からご自分のわんちゃん、猫ちゃんがどの程度飲んでいるかを知っておき、
「なんかいつもと違うなぁ」というところに気が付くことが重要です。
犬も猫も異常に水を求める場合は病気が隠れていることがありますので、獣医師さんに相談することをお勧めします。

水の飲み方

犬も猫も「水を吸う」ことができないと言われています。

犬の飲み方

犬は舌の裏をうまく使って水を飲みます。水柱を作り、水柱が立っている隙に舌と口の上側の部分に入れて閉じこめます。

犬は舌を裏側に折り曲げてひしゃく型にして水をすくい上げて飲んでいると考えられて来ました。水柱をメインにしていることが2010年頃から解明され始めてきました。

舌を水面より深くまで入れ、早く引き出すため水が飛び散りやすいという結論に至っているようです。

つまり犬は深い容器が適しているということになります。

いつもビシャビシャにしてごめん。

猫の飲み方

猫も舌を裏側に曲げるのですが、舌をあまり水中深くに入れることはなく、水の表面張力によって舌と水面の間に水柱を作って口に入れることが明らかになってきました。

つまり猫は浅めの容器が好ましいと言えます。

ただ猫の場合は流れる水が好きな子もいれば、水が嫌いで手に付けてそれを舐める子もいます。ご自分の猫ちゃんの好みを見つけてあげてください。

水の性質について

犬や猫がよくかかる病気に『尿石症』があります。これは、カルシウム、リン、マグネシウムなどの過剰なミネラルにより膀胱や尿道、腎臓に結石が形成される病気です。
硬度の高いミネラルウォーターは与えない方が無難です。
私は日本の水道水にカルキを抜いた程度の方がいいと思っています。
我が家で使用している給水器はこちらで紹介しているので参考にしてみてください。

おすすめの給水器

給水器の種類についてはこちらで説明しています。 色々な給水器を使ってきました。私が一番満足しているのがこれ ↓↓↓うちのこエレクトリックの  「プラスアクア」 猫 犬 水飲み器 ペット 自動 給水器 ...

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ホントに猫下部尿路疾患(FLUTD)の子は多いです!

もっと飲んでもらいたい時に

水分量をあまり摂らずに心配であればウェットタイプのフードやおやつを与えるのもいいですね。
また、ドライフードを水やお湯でふやかしても◎ただ、硬いものも食べないと歯に歯石がたまりやすくなる弊害もありますので注意です。

我が家の猫には理由は違いますが朝はカリカリ、夜だけお湯でふやかしたものを食べています。

食いしん坊で、お湯でかさ増しされるの・・・

給水器についてはこちらの記事をご覧ください

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まとめ

犬も猫も「ここが痛い」と教えてはくれません。水分量や排尿状態などを日頃から観察し、異常を察知してあげましょうね!

-犬猫の水分量について